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「新人研究発表会,未公開株など」【閑話休題9】

弁護士(広島弁護士会所属)の仲田誠一です。catface


昨日は,広島弁護士会で消費者委員会の新人研究発表会がありました。
新人研究発表会とは,新人弁護士が消費者問題の中からテーマを選んで研究し,弁護士会員向けに発表するものです。今回のテーマは,未公開株詐欺等でした。よく研究されていて,勉強になりました。


私も,未公開株や社債に絡む詐欺でお金を騙し取られたというご相談を時々受けます。

未公開株については,最初に未公開株の購入を勧めるパンフレットが届き,その後別の業者からその株を買いたいとの連絡があり,被害者をその気にさ せる,というケースが多いように感じます。劇場型詐欺と呼ばれます。もちろん,最初にパンフレットを送る業者と後から購入を持ちかける業者はグルで す。

社債については,もっともらしい新聞記事などで信用させて,購入させるケースが多いのかなと思います。また,詐欺の被害にあった方が,その損を取り 返そうとまた詐欺にあるケースも多いです。業者も被害者のリストを持っているようで,次々と勧誘されてしまいます。さらに,詐欺が明るみに出ないように少 額の配当を払い続け,信用させた上で,配当が止まって被害者が騙されたと気づいたときには,もう業者は逃げている,というケースも多いです。

まともな未公開株や社債について,一般の不特定の人に(あなたが当選したなどと言います),購入を勧誘することはありえません。もちろん,未公開株を売ってくれる人を探している,という電話をかけてくる業者もありえません。本当にないです。

そのような勧誘や電話を受けたら,十中八九詐欺だと思ってください。

一旦,お金を払ってしまうと,それを取り戻すのは困難な場合も多いです。契約をしてもまだお金を支払っていなければ,弁護士等が掛け合えば請求をしてくる業者はほぼないです。支払いを断るのは簡単です。

詐欺かな?と思った時点はもしかしたら遅いかもしれません。未公開株などの高額やよくわからない商品を購入する際は,購入する前に誰かに相談してください。取引のある銀行や証券会社の営業マンに聞くだけでもいいです。

比較的,お金の余裕のある年配の方が詐欺にあるケースが多いと思いますので,ご家族も,様子がおかしいなと思ったら,ぜひ話を聞いてください。

怪しいな,と思ったら,業者に確認する必要はありません。業者は,いろんな話をして丸め込もうとしますので意味がありません。

そのような時は,専門家にすぐに相談してくださいね。confident

 

penじっくり話し合い、問題解決に導く法律のプロ 弁護士仲田誠一の取材記事はこちら!
(http://pro.mbp-hiroshima.com/nakata-law/)


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